1.グリクシスデルバーとは?
序盤にデルバーや探査クリーチャーを展開しプレッシャーをかけ、それを手札破壊や打ち消し、除去でサポートしながら火力呪文とともに相手のライフを削り切る「攪乱的アグロ」です。
理想的なドローができれば、相手の戦略を全否定しながら勝利することができます。
一方で、序盤のクロックが的確に除去されたり攪乱が間に合わなくなると脆いデッキでもあります。
見た目よりは速いデッキで、キルターンは4~6ターンです。

2.最新リストの検討
MOで最近よく見るリストのメインデッキで変更可能なカードに色を付けてみました。
青字→枚数調整できる 赤字→採用しないこともできる

【モダン】グリクシスデルバー 入門
http://teamys.net/top/deckall.php/MODERN/1/1274640/
クリーチャー:14
4:《秘密を掘り下げる者+昆虫の逸脱者/Delver of Secrets+Insectile Aberration》ISD
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》ISD
2:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》EMA
1:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》FRF
3:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》FRF

呪文:27
3:《呪文嵌め/Spell Snare》MMA
4:《思考掃き/Thought Scour》DKA
4:《稲妻/Lightning Bolt》MM2
2:《終止/Terminate》CMD
2:《マナ漏出/Mana Leak》MM2
1:《電解/Electrolyze》MM2
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》DTK
1:《残忍な切断/Murderous Cut》KTK
3:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》NPH
1:《集団的蛮行/Collective Brutality》EMN
4:《血清の幻視/Serum Visions》CN2

土地:19
2:《島/Island》KLD
1:《沼/Swamp》KLD
1:《山/Mountain》KLD
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》KTK
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》ZEN
1:《血の墓所/Blood Crypt》RTR
1:《闇滑りの岸/Darkslick Shores》SOM
2:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》KLD
2:《蒸気孔/Steam Vents》RTR
1:《湿った墓/Watery Grave》GTC

サイドボード:15
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》RTR
3:《外科的摘出/Surgical Extraction》MM2
2:《払拭/Dispel》BFZ
1:《マグマのしぶき/Magma Spray》JOU
2:《対抗突風/Countersquall》CON
1:《貪欲な罠/Ravenous Trap》ZEN
1:《汚損破/Vandalblast》C15
1:《集団的蛮行/Collective Brutality》EMN
1:《苦い真理/Painful Truths》BFZ
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》MMA
1:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》AVR

こうして見ると45枚くらいの固定スロットをもった、弄りどころが少ないデッキだと分かります。

3.変更可能カードの個別検討
2:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
枚数調整→2~3枚
インスタントかソーサリーを唱えるたびに1/1のエレメンタルトークンを生み出す、勝ち筋の一つとなる2マナクリーチャーです。
基本的にはすぐ除去されるカードですが、生き残った時の制圧力は2マナクリーチャーとしては破格で、軽量スペルを詰め込んだデッキコンセプトと合っています。
デルバー同様サイド後の墓地対策に関係なく活躍できるのも魅力です。
とはいえ、活躍するマッチアップが多くないので2~3枚に抑えたいです。
現在、私は2枚にしていますがアグレッシブに行くなら3枚という感じでしょうか。

3:《呪文嵌め/Spell Snare》
枚数調整→2~3枚
青1マナで2マナ呪文を確定で打ち消す、序盤中盤終盤隙がないカウンターです。
2マナで優秀な呪文が跋扈するモダン環境では効かないデッキの方が少なく、クロックを守りながら妨害して戦うデッキを支えるいぶし銀のカードです。
そんな重要なカードですが、対象が限られるカウンターという性質と瞬唱でフラッシュバックしやすいことから採用枚数は2~3枚に抑えたいです。
当然のことながら2マナの強力なアクションを持つデッキが環境に多いかによって2枚か3枚かを決めましょう。 
現在、私は後手で強く1枚は引きたくて、サイド後抜きやすいカードでもあるので多めの3枚にしています。


3:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》NPH
枚数調整→2~3枚
青1マナか2点ペイで唱えることができるキャントリップ付きのピーピングです。
多くのリストで4積みでなく3枚の採用となっているのは、フェッチギルランでライフを失いがちなので複数引きは避けたいということからでしょう。
相手のハンドを覗いてゲームプランを立てることができるだけでなく、ヤンパイのトークン源になったり墓地肥やしになったりする多くのシナジーを有するカードです。
現在、私は3枚にしていますが2枚にして他のカードを採用しデッキの対応力を高める方向性もあると思っています。


2:《終止/Terminate》
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
枚数調整→合計で3~4枚
どちらも軽量なインスタントの確定単体除去です。
前者の欠点は色拘束と軽いとはいえ2マナ必要なことです。
後者の欠点は探査を持つカードを重ね引いたときや墓地を対策されたときに唱えにくいことです。
この2枚以外にはソーサリーですがPWにも触れることができる《戦慄掘り/Dreadbore》や、柔軟にコスト支払いができる大体確定除去《四肢切断/Dismember》、アーティファクトには触れられない《喉首狙い/Go for the Throat》も採用されています。
稲妻で対処できないクリーチャーも環境に多いことから合計で3枚から4枚は入れておきたいです。
現在、私は安定感のある終止2枚と裏目はあるものの最低1マナで構えることできる利点があるので残忍な切断1枚を採用しています。

1:《電解/Electrolyze》
枚数調整→0~2枚
多色3マナのキャントリップ付きインスタント2点振り分け火力です。
振り分け2点火力という括りでは、ソーサリーですが1マナの《二股の稲妻/Forked Bolt/》が採用されることもあります。
ほとんどのリストで採用されている強力なカードですが私は必ずしも採用しなくてよいと思っています。
現在、私は序盤からダブルアクションを仕掛けられるように採用していませんが本当は1枚入れた方が丸いということも分かっています。
12/27追記エルフやリンリンに負けないためにも1枚入れることにしました

1:《集団的蛮行/Collective Brutality》
枚数調整→メインサイド合計で2枚
2マナのソーサリーでコストとして手札を捨てることにより①インスタントかソーサリー限定の手札破壊、②クリーチャーへの-2/2修整、③2点のドレインを1回まで追加で使用することができる汎用性が高いカードです。
マイナス修正で除去できるクリーチャーがいる相手に使えると、アドバンテージは取れませんがマナ効率が良く強力です。
特にバーン対策として有効で唱えることができればかなり有利になれます。
メインサイドを含めて、合計2枚は採用しておきたいカードですが《強迫/Duress》よりも弱くなるマッチアップもあるためメインから入れる必要があるかは微妙なところです。
現在、私はマッチアップによってはとことん強いのでサイドに2枚採用しています。

4.まとめ

個別のカードを検討してみても調整するのは1枚くらいで、最近のリストの完成度の高さが分かりました。
カラデシュで収録された《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》によってライフ消費なく1ターン目から青赤を出せるようになりデッキの安定感が増したように感じました。

最後に、ここまではメインデッキだけを見てきましたがモダンはサイド後からが勝負です。
次の日記ではサイドボードについて考えていきます。

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